平成13年度

山形大学公開講座

<工学部>

(ゆとり都カレッジ参加講座)

ネットワーク社会への道

―インターネットの技術で何ができるか―

実施要項

  インターネットの利用者増加にしたがい、ネットワークは便利なものという状況からさらに進展し、ネットワークが存在することを前提に、社会の仕組みが作られるようになり始めています。これからの情報化をリードしていくには、ネットワーク技術の特性と動向を理解し、効果的な活用や、新しい社会システムの構築ができるようにしたいところです。  そこで本講座では、これからのインターネットで最も重要な技術について、各回2名の講師により解説をしていただきます。まず、基礎技術について山形大学教官がわかりやすく解説し、次に応用となる最新技術をその方面で活躍中の方に解説していただきます。具体的には、画像伝送技術とインターネットストリーム伝送技術、各種暗号方式及び認証とIPv6ネットワーク、自動翻訳などのネットワーク処理と障害者遠隔支援応用、ネットワーク社会学とe-ビジネスの各テーマを予定しています。
 暑い時期ですが、山形の新名所で、基礎から応用までインターネット技術に触れることで、これからのネットワーク社会について考えてみてください。


1. 期  間:平成13年8月25日(土)、9月1日(土)、9月8日(土)、9月15日(土)
2. 時  間:13:30−16:00
3. 会  場:JR山形駅西口霞城セントラル
     (8/25,9/1)23階 まちづくり情報センター 高度情報会議室
     (9/8,9/15)15階 商工会議室
4. 募集人員:70名(対象:一般市民)
5. 受講料:5,800円
6. 申込手続
(1)申込期限:平成13年8月25日(土)
(2)申込先:山形大学工学部研究支援係
        〒992-8510 米沢市城南4丁目3-16
       TEL 0238-26-3004
       FAX 0238-26-3400
       E- mail : koukenkyu@kbureau.kj.yamagata-u.ac.jp
(3)申込方法:所定の受講申込書に受講料(現金又は郵便為替)を添えて直接又は郵便で申し込んでください。
   なお、郵便で申し込む場合は、返信用封筒(住所・氏名を記入の上、郵便切手80円分を貼付のこと。)を同封してください。
7. 修了証書:所定の課程を受講された方には、修了証書が授与されます。

講 師 及 び 講 義 内 容

テーマ講 師内 容
第1回
8/25(土)
基礎技術1
画像技術 古閑敏夫
(山形大学)
ディジタル情報として数えてみると、普段家庭で見ているビデオの情報量は、電話の約1,000倍もあります。したがって、日常私たちが使っている通信手段でビデオをやりとりするには何らかの方法でこの情報量を大幅に減らさねばなりませんが、これを実現するのが符号化技術です。既に広く楽しまれているBSディジタルやスカイパーフェクトTVなどでは、この技術が使われており、今後さらにインターネットでの活用が期待されています。
インターネット映像通信技術羽鳥好律
(KDDI研究所)
インターネットを利用した映像信号の伝送・放送が実現されようとしています。ここでは、始めに情報通信産業の流れと、インターネットビデオの現状の概略を述べます。次に、インターネットを利用したビデオ伝送を実現する上での技術的諸問題を紹介し、それらが現在どこまで解決され、私達はどのような成果を享受できるに至ったかを概説します。実例として、1)インターネットでのリアルタイムでのビデオ伝送、2)インターネットでのビデオ配信、3)モバイル環境でのビデオ伝送、4)インターネットでの高品質ビデオ伝送、5)コンテンツ流通システムの話題について、最近の技術動向とシステムの紹介を行い、IT社会の今後を皆様と一緒に考えてみたいと思います。
第2回
9/1(土)
基礎技術2
暗号とディジタル署名小林邦勝
(山形大学)
サイバー世界、あるいは、バーチャル世界と呼ばれる、現実世界とは異なる世界において真を保証し、偽を防ぐ役割を果たす、暗号とディジタル署名について紹介します。 30年位前までは、暗号といえば主に軍事や外交で用いられるものでしたが、最近は、電子経済(電子マネー)、電子政府、電子医療など社会、生活全般にわたるインフラストラクチャーの核となる技術です。このように、便利で安全な情報社会を築くための情報セキュリティ技術の代表的なものの一つが暗号です。
IPv6時代の迎えかた広瀬雄二
(東北公益文科大学)
一般利用者でも体験できるようになって来たIPv6はもはや「次世代」のものではない。IPv6を導入すると何が変わり、そのためにすべきことはなにか。v4からの移行期に必要な点をからめて解説する。
第3回
9/8(土)
応用技術
インターネット翻訳による情報受発信 横山晶一
(山形大学)
インターネットでメールをやりとりしたり、ホームページを見たりすることは、多くの人が日常生活として自然に行うものになっている。特に、外国とコミュニケーションをとる場合には、共通語としての英語の役割は大きい。ここでは英語の重要さは認めつつ、間に機械翻訳をうまく入れることにより、英語を公用語化することなく、外国とスムーズにコミュニケーションできる可能性について探る。
障害者遠隔支援関田巌
(産業技術総合研究所)
障害者は自分とは無関係と思われているかも知れませんが、誰でも年を取るといろいろ悪くなります。障害者と老人とでは、悪くなる時期の違いに過ぎないと思います。お 年寄りとは助け合って生活できる一方で、障害者に対しては後込みしてしまいがちです。本講座では、私たちが 障害者と一緒に社会生活を営んでいくために何ができるのか?特に普及しているパソコンや携帯電話を使うとどうか?について、一緒に考えていけたらと思います。
第4回
9/15(土)
ITと地域社会
地域社会の経営と情報化戦略――21世紀の新しい地域社会像 上林憲行
(山形大学)
地域社会を複数の社会セクター(ビジネス、パブリック、ソーシャル)が有機的に織り成すひとつの経営体として捉え、情報通信技術の本質を見極めた情報通信技術を戦略的に活用し新しい豊かさの価値軸に基づく地域社会(都市と共同体)のグランドデザインとその先駆的なモデル創出の実践的事例を紹介する。また、地域社会の情報化指標等についても解説する予定。
IT革命がもたらす中小企業へのインパクト――その光と影高橋晋
(メディアバーン)
それまで地元のスポーツ大会で覇を競っていた選手たちが、ある日気づいたらオリンピックの舞台に立たされていた――。これがIT革命の名の下で、多くの中小企業が直面している現実である。これを危機とみるか、チャンスとみるかは、もちろん人それぞれであろう。本講座では、もはや誰もおしとどめることのできない巨大な流れとなったこのIT革命が、地方の中小企業に対してどのような影響をもたらすのか、その光と影について、マーケティングの視点から具体的な事例をまじえつつ説明する。

公開講座会場案内図